ドキュメンタリーという映像制作の重要なるジャンル

映像制作のジャンルの一つに、ドキュメンタリーというものがあります。このドキュメンタリーという映像作品は、フィクションであるドラマトゥルギーをその核とする劇映画とも、また、教育のための映像指南とも言える教育映画とも異なる、現実社会の様々な側面を映像記録として伝える作品、であるわけです。しかし、このドキュメンタリーと呼ばれる映像作品にも、主として自然科学の分野に立脚したものもあれば、社会の様々な問題に鋭く切り込むものもある、といったように、その観点も多様であることで、様々な分野の作品というものが存在しているわけなのです。特に、科学技術というものが高度な発達を遂げたことで、それが人間社会に及ぼしている影響が巨大なものとなっている今日の社会では、自然科学の領域と社会との関わりというものが、ますます密接なものとなっていることもあって、その両者にまたがるような観点によるドキュメンタリー作品、というものも多数生まれてきています。

もちろん、ドキュメンタリーという分野は、映像作品によるものだけではなく、長い間にわたって文章による表現によって成されてきた、という歴史的な背景があるわけなのですが、映像技術の発達によって、それをより直感的なものとして、映像制作によって表現して行くというものが、ドキュメンタリーという映像作品のジャンルとなっているのです。このドキュメンタリーの映像制作においては、劇場公開される映画以上にごく身近なものとして、テレビで放映されるドキュメンタリー作品というものが多数存在しており、むしろ、テレビ放映を通してドキュメンタリーという映像作品に触れることになった、という人が多数であると言うこともできるわけなのです。